血液の構成について知ろう

ドロドロ血のことについてお話しする前に、
まずは「血液がどのように構成されているか」を簡単にご説明しましょう。

 

血液というのは、「液」という名がついているので、
ただの液体のように思われがちですが、実は、液体部分とそうでない部分とに分かれます。

 

まず、液体部分にあたるのが、「血漿(けっしょう)」です。
血漿には、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・ホルモンなどが溶けこんでいます。

 

そして、液体部分以外のものとして挙げられるのが、赤血球・白血球・血小板などの「血球」です。

 

血球は非常に小さいものなので、見た目は血液の液体部分と同化しているように見えますが、実は血球自体は血漿に溶けることなく、「血漿の流れとともに、血球も流されている」という状態なのです。

 

ドロドロ血とはこんな状態の血!

 

では、本題である「ドロドロ血とはどんな状態の血か?」ということについてお話ししましょう。

 

ドロドロ血とは、「何らかの理由で、血漿や血球の粘り気、
つまり血液の粘り気が増してしまい、流れにくくなっている状態の血」のことを指します。

 

血漿の粘り気が増す理由としては、「血漿内の糖分や脂肪の増加によるべたつき」「水分不足によって血漿そのものが濃くなってしまう」などという要因が挙げられます。

 

 

また、血球の粘り気が増す理由としては、「ストレスによる赤血球増加など、何らかの理由で血球そのものの量が増え、血漿の量とのバランスが狂い、流れにくくなる」というのもありますが、「赤血球や白血球に備わっている変形能力の低下」というのも、粘り気増加の大きな原因となりやすいのです。

 

 

赤血球や白血球は、血液の中で流れやすいように、柔軟に形を変えられる能力を持っています。
細い毛細血管の中でも血球が流れていくのは、「狭いところでは細く形を変える」という、この変形能力があってこそできることなのです。

 

ですが、血液中に悪玉コレステロールや中性脂肪が多かったりすると、この変形能力が低下し、流れにくくなってしまうのです。

 

 

ちなみに、一過性の水分不足によるごく一時的なドロドロ血を除けば、多くの人は血漿も血球も、両方の粘り気が慢性的に増してしまっているケースが多いということです。

 

高脂血症・高コレステロールなどは、まさに、血漿・血球の両方がドロドロになりやすい代表例ですよ。

 

「サラサラ血=水みたいに粘度のない血」ではない

 

というわけで、血漿や血球の粘度が普通よりも高く流れにくくなっている血をドロドロ血というのですが、かといってサラサラ血は、「水みたいで粘度がない血」というわけではありません。

 

血液は水と違って、血球成分がたくさん混じっていますし、さらに血漿の中にも中性脂肪や血糖など、さまざまな成分が含まれています。

 

こうした成分が含まれていない水とは、根本的に違うものなのです。

 

実は、サラサラ血であっても、コンデンスミルクに近いレベルの粘り気があると言われています。
ただし、冷蔵庫で冷やしたコンデンスミルクの粘度に近い、というわけではありません。

 

比較対象は、人間の体温と同等の環境下に置いたコンデンスミルクです。

 

そして「ドロドロ血は、人間の体温と同等の環境下に置いたコンデンスミルクよりももっと粘度が高い」と考えると「確かに、細い血管の中を流れるのは大変だろうな」とイメージしやすいのではないでしょうか。

ドロドロ血ってどんな状態?記事一覧

血管にダメージを与える!ドロドロ血は、血管に大きなダメージを与えてしまいます。なぜかというと、まずドロドロ血というのは、「血液がドロドロして流れにくいから、高い圧力をかけないと、体のすみずみまで血液が循環しない」という理由で、高血圧になりやすいのです。高血圧だと血管の内壁に大きな圧力がかかるので、血管そのものにも負担がかかり、血管内部には圧力等の影響による細かいキズがどんどんついてきます。そして、...

ドロドロ血の原因はいろいろありますが、その中でも最大の原因となるのは、やはり「食生活の乱れ」です。毎日の食事内容が、血液の健康状態を大きく左右するのです。極端な話、少々ストレスが溜まっていようと、運動不足であろうと、「理想的なサラサラ血のための食生活」がきちんとできていれば、ドロドロ血の問題は起こりにくくなります。ですが実際は、「飽食の時代」がこの数十年続いている日本では、慢性的なドロドロ血になっ...